医療介護福祉の現場で働いていると、さまざまな「うまくいかなさ」に出会います。高い専門性を持ちながら、チームの中で力を発揮できない人。部下を育てたいと思いながら、関わり方に悩む管理職。懸命に働いているのに、仕事の意味や自分自身の成長を見失いかけている専門職。
こうした問題は、ともすると個人の能力や努力の問題として捉えられがちです。しかし、本当にそうなのでしょうか。
私は家庭医として、子どもから高齢者まで、病気だけでなく、生活や家族、仕事、価値観まで含めて人と向き合ってきました。その一方で、医療法人の人事・組織運営に携わり、経営学(MBA)とデザイン(MFA)を学び、医学生や専門職の教育、教材・書籍づくりにも取り組んできました。そこで感じてきたのは、人の成長には、個人の努力だけでなく、それを支える環境、関係性、そして仕組みが必要だということです。
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そして今、AIが多くの問いに答えを示せる時代だからこそ、私たち人間にとって大切になるのは、正解を知ることだけではないと考えています。
自分が経験した出来事に意味を見いだし、その意味づけを通じて、明日の自分の行動を変えていくこと。
私は、その小さな変化の連鎖こそが、人が働き、学び、生きていくことの喜び、そして明日の生きがいを生み出すのだと信じています。
同じ経験でも、何を感じ、どう解釈し、誰と対話するかによって、その意味は変わります。だからこそ、リフレクションには、人が自らの未来をつくっていくための可能性があると思うのです。
Reflecdesignという名前には、そんな「振り返りをデザインする」という思いを込めています。組織のために個人を変えるのでもなく、個人の成長だけを組織から切り離して考えるのでもない。個人と組織が互いに学び合い、育ち合える環境を、現場の皆さんとともにつくっていきたいと考えています。
リフレクデザイン合同会社 代表荒 隆紀